皆さんは普段から“運動”できているでしょうか。
大学生になり高校までの半強制的に運動させられる「部活」や「体育」といった便利ツールを失ってからというもの、運動は「徒歩」と「小走り」くらいになったものです。
当然ですが20歳を超えてこの運動量は話になりません。半日以上身体を水平にして生活する日がザラに存在している現状は人間としてバグっています。
という危機感はあったので、プッシュアップバーを購入して週0.8くらいのペースで細々と筋トレをしていましたが、微塵も向上心がなかった僕はやる気のない肉体のいじめ方しかできず、インテリア兼障害物になっていました。
そんなある時、Youtubeを散見していると、Tシャツを筋肉で着るタイプのムキムキお兄さんが自宅で懸垂しているではありませんか。
物事にすぐ取り組まなくなる典型的な人の思考ではありますが、もうこのパッションを抑えることは誰にもできません。
ということでノータイムで購入。
購入する前に「壁に穴を開けなきゃいけないっぽい」ということに気づきましたが、僕の懸垂したい想いの前で障壁になるには小さすぎるリスクだったので迷わず購入しました。
チンニングバーの中身
単品で注文したのもあるのですが、てっきりAmazonお馴染みの段ボールに入ってくると思っていた所、丸裸で届いてしまいました。
まぁ受け取る刹那の恥ずかしい感情など懸垂をしたい気持ちの前では些細なものです。気にせずいきましょう。
中身はとてもシンプルで
- 本体
- 説明書
- 本体を固定する為に壁にネジで取り付けるアタッチメント
が付いていました。
取り付け
早速取り付けフェイズに移行していきます。
幸運なことに僕の部屋には「チンニングバーを取り付けろと言わんばかりのスペース」が設けられていたのでここに取り付けていきます。

とはいえスペースがあると言ってもちゃっかり賃貸です。敷金は帰ってきて欲しい。
とわがままな思考をしていた所、なんでもこのチンニングバー、壁にネジを取り付けなくても使えるとの記載があるではありませんか。
これで成功すれば賃貸ユーザーとしては願ったり叶ったり。一度突っ張りのスキルだけを信じて取り付けていきます。
適当に並行っぽい位置を決め、テンポよくバーを回して固定していきます。
流石にアタッチメント無しだとただのの突っ張り棒です。落ちた場合脊髄損傷しかねないので強度を増すためゴリゴリバーを回していきます。
キュッ、キュッ、キュッ、キュッ
キュッ、キュッ、キュッ、キュッ
キュッ、キュッ、メリッ、メリッ、バキッ、ドゴォォォン。ん?
なんでしょう?賃貸の壁から聞こえるはずの無い鈍い音が響き渡ります。

賃貸にめり込みました。
画像では分かりにくいかもしれませんが1cmくらいめり込んでいます。手前の壁にはドアジムの一片がめり込み、壁の向こう側では壁紙が少し剥がれて何かがポロポロと落ちています。
完全にやりました。
壁に穴を開けたくない一心から被害を最小限にしようとした結果、被害が最大限になってしまいました。こういう時にこそ「急がば回れ」みたいな言葉が染み渡ります。
ここで決心できました。まっとうに生きていきます。
ネジの取り付け
気を取り直してネジを取り付けていきます。
チンニングバーを一度合わせてみて水平っぽい位置にアタッチメントを取り付けていきます。ここで鉛筆など目印を書く物とかがあればより確実です。(僕は適当につけてしまいました。何も学んでいません。)

ネジをゴリゴリ取り付けていきます。やはり多少の罪悪感は残りますが、壁をぶち壊す愚行を再び繰り返すわけにはいきません。諦めて気持ち強めにねじ込んでいきます。

反対側も同様にアグレッシブにいきます。
紆余曲折ありましたが、なんとか取り付けが完了したドアジムがこちら。

ん?右側がなんか低い気がする?
多分気のせいです。小さいことには目をつぶりましょう。(適当にアタッチメントを取り付けるとこうなります)
何はともあれ壁が“少し破損”しただけでなんの問題もなく設置することが出来ました。
ぶら下がってみた
当初から一番心配していた強度ですが、60kgほどある僕でも難なくぶら下がることができました。固定の方法にもよりますが、使用上限体重約200kgとも記載されているので標準体型から小太りの方まで難なく使用できると思います。
やはりアタッチメントがあるのとないのでは安心感が鬼のように違います。どれだけ高い修繕費を請求されてもこの安心感を買ったと思えば安いものだと思うので、取り付ける人は躊躇することなく壁にネジを取り付ける事を強くお勧めします。
感想
設置が完了してテンションが上がり
と意気込んで懸垂をしてみましたが、普通にしんどい。
モチベーションとテンションだけで無限にできると思っていましたが余裕で無理でした。
とりあえず筋肉痛を楽しさでカバーしつつ毎日続けてムキムキになるまで頑張ろうと思います。
普段運動してない方や筋トレの一環として懸垂を始めたい方は設置してみてはいかがでしょうか。くれぐれも家は壊さないように…壊しても最小限でありますように…みんな幸せであれ。